6年制薬学部に4年間通って中退した私が薬学部を目指す高校生に伝えたいこと② 【中退編】
前回の記事
こんにちは、ウニ二郎です。
ここからは薬学部を中退した経緯やその後のことを書いていきたいと思います。
前の記事でも述べましたが、私は薬学部を3年生で中退しています。
原因は勉強についていけなかったこととそれ故に体を壊してしまったことです。
二年生から三年生の時点で1度留年し、3年生に上がれた後「6年制は無理だ」と思いました。
①薬学部を途中でやめたくなったらどうすればいいの?
一つ目の選択肢:転科
単科大学でも総合の大学でも多くの大学に自分以外の科があると思います。
そこで3月に実施されていたのが転科試験でした。
6年制から4年制の薬学部に行けるというヤツ。
試験と面接が実施され、受かれば晴れて4年制の3年生になれて2年間で卒業できるというもの。
薬剤師を諦めて大学を辞めると大卒すら取れないので、この道は自分にとってとても近道でした。
ですが合格者も一握りで、50人の受験生に対して3人くらいしか受からないものでした。
私はその3人に選ばれることはできませんでした。
6年制の4年生に上がるための単位も足りず、このまままた留年と言われました。
もう体もついていかなかったので退学するほかありませんでした。
二つ目の選択肢:転学
大体の大学では1、2年に習得した基礎科目の単位を用いて3年次編入をすることができます。
試験の難しさはピンキリです。
ただ大卒を取るためだけなら通信制大学に行くのがベストになってきます。
自分は通信制の大学に転学することを選びました。
②転学のタイミングの難しさ
転学のタイミングなんて前の大学やめてすぐ申請すればいいじゃ~んと思う方がほとんどだと思います。
転科の試験を同時に受ける場合、タイミングが難しいものになってきます。
転科の試験が実施されたのは3月末から4月上旬で、決まったら新しい科、決まらなかったら元の科で頑張ってねというイメージでした。
このため、退学したのが4月中になってしまいました。
↓※退学から他の大学への転学を考えている人に注意!!
4月中に退学しても、通信制の大学であれば5月や6月まで春入学が認められています。
ですが、この場合重複在学を避けるために春入学では「前年度に既に退学をしている場合」に限られることが多いです。
つまり、退学日時が3月31日付けでないと春入学は出来ないということです。
私は無知だったので馬鹿正直に退学申請を出した4月の半ばの日付を書いて退学の申請を通したので、このせいで春入学ができませんでした。
後で確認したところ、4月中の退学でも3月31日付で退学したことに変えてくれる場合もあるみたいなので、申請時は注意してください。
申請後の変更はできません。
結局自分は大卒の資格だけでも欲しかったので、薬学部の1年で取った単位を使って通信制の大学に3年次で秋入学しました。
通信制に薬学部はないので、少しでも理系に近い学部を選びましたが使える単位は基礎科目だけでした。
2、3年で死ぬほど勉強した薬学科目はもちろん使うことはなく…
③薬を学んだ時間
4年間薬と向き合ってきました。
大学を卒業できれば晴れて薬学部卒、国家試験に合格できれば薬剤師、という資格や肩書きが貰えたわけです。
しかし、どれだけ長い間学んでも最後までやらないとなんにも残りませんでした。
それでもどうにかしてこの時間を無駄にしたくない。
高卒で、薬の仕事ができる未来….
準薬剤師みたいな立ち位置の、「登録販売者」を目指すしかない!と思いました。
次回 「登録販売者試験に舐めてかかった結果」