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6年制薬学部に4年間通って中退した私が薬学部を目指す高校生に伝えたいこと no3中退後、登録販売者を目指す編

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エリザベス

エリザベスです。元ニートです。人生に絶望して貝に閉じこもりました。中身は高級食材と信じて止まない自信家(大嘘)です。

6年制薬学部に4年間通って中退した私が薬学部を目指す高に伝えたいこと③ 【登録販売者を目指す】

お久しぶりです。ウニ次郎です。

前回は転科に失敗し、通信大学に通うことを決めました。

今回は退学後の話、「登録販売者」を目指した過程について書いていきたいと思います。

①薬学部退学後、見えてくる選択肢

薬学部をやめてしまうと一瞬で将来が確約された頑張っている学生のレッテルが外れ、

いわゆる高卒という資格しかなくなってしまいます。

就活するにも高卒枠で就活するしかなくなります。

元薬学生の方であればほぼ全員の人が毎日難しい勉強をこなし、遊びを犠牲にして大学生活を送ってきたと思います。

その報酬が薬剤師という死ぬまで使える最強のキーカードなのですが、途中でやめてしまうと本当に何も残りません。

自分はこれをどうしても無駄にしたくなくて、”元薬学生”の強みを最大限に活かせる道を考えました。

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○在学中に修得した基礎単位を使って他の大学で三年次編入をする

これは前の記事でも書きましたが、数年間の在学から離脱して残るものといえば単位です。

3年生の途中ですと100単位前後は取っているので、大体の通信制大学3年次編入の60単位前後の修得条件を満たしています。

通信制は1年からやるのもまた大変なので、3年生からスタートできるというのは結構大きいと思います。

○在学中で身につけた薬学の知識を活かし「登録販売者」の資格を取る

登録販売者は薬剤師に一番近い職業といっても過言ではないと思います。

数年前に受験資格として大卒があったものが撤廃されたので誰でも受けられます。

中退した人とって、今までやってきたこととあまり変わらない条件で働き始められる一番の近道がこの「登録販売者」だと思います。

販売者として2年間の修行を積めば、正規の販売者となることができ、

就活の幅が広がります。

これも大きな資格になります。

というわけで、大学の勉強をしながら販売者の試験を受けることにしました。

②登録販売者試験に舐めてかかった結果

自分は4年間も薬学の知識を積んできた。

しかも目指していた薬剤師よりもレベルが低い登録販売者。

とたかを括り、過去問を2回ほど解いて挑みました。

1年目の試験、見事に落ちました。

意外と難しい・・・部門ごとに分かれた問題はそれぞれ4割の正答率を維持していなくてはならず、

全体で7割できていれば合格といった地味に難しいボーダーが設けられていて、

1部が苦手だけど2部で満点取れればいいやなどの小細工は通用しませんでした。

やはり薬を扱う資格、厳しい・・・

薬学を勉強してから登録販売者の資格勉強をした体感ですと、薬学の勉強と登録販売者の勉強は全く別物だと感じました。

大学の勉強で出てきた薬は大体病院で出る薬だったり、作用機序を覚えるようなことが多いのですが、

販売者の試験は実際に売られている薬の内容物の名前であったり、効き目を丸暗記するといったイメージ。

指定医薬品の棚への置き方など大学では1単位程度で適当に取ってしまった単位の勉強と同じような問題も多く出ます。

大学で学んでいた勉強とは別の勉強だと考えて挑んだ方が良いと思います。

言い方は悪いかも知れませんが「この薬がどういう過程どういう風に効くのか」を学ぶが薬剤師で

「この薬はどういう効能があるのか」を説明すれば十分なのが販売者でした。

落ちた後は改心して1年間、通信で勉強しつつ不定期バイトをしながら次の年にテキスト一本やりこんで

合格しました。

テキスト中心で、大学時代の資料もちょっとずつ参考にしながら勉強しました。

ある意味テキスト一本で合格できると考えると、基盤はあったおかげなのかなとも思います。

③登録販売者試験合格後

試験に合格した後はドラッグストアで見習い登録販売者として月80時間前後働いています。(月80時間で約2年間働くと正式な販売者になれます)

現在も登録販売者として働いていますが、業務内容としてはお客さんへの薬の説明が基本ではありますが、

最初はレジが多く、徐々に棚替え(商品の置き方を考えて売上を伸ばす)や医薬品の発注などをしていくような形です。

売り場に立っている時は結構な頻度で話しかけられるので薬の説明をしますが、

最初は試験内容にあった内容物の名前は分かっていてもどういった商品にどういう薬が含まれてるのか覚えておらず、

(解熱剤だけでもタイレノール(アセトアミノフェン系) EVE(イブプロフェン系) バファリン(アスピリン系)等)

この中から「一番効くものはどれか?」「一番胃に優しいものはどれか?」と聞かれる感じなので、とにかく商品名と大体の成分を頭に詰め込んでいきました。

お客さんへの対応は三年生の実習でやったような薬剤師としての対応とほぼ同じなのでやりやすかったです。

現在私は販売者になってまだ一年なのですが、高卒で販売者になるとその先見えてくるのは社員登用になります。

大体バイトとして1年以上働く条件を満たすと社員登用の道が見えてきます。

店長の推薦とエリアマネージャーの推薦があり、簡単な試験と面接で通れば社員になれるようです。

登販を取った後は、今後の軽い道すじを羅列すると、

  1. 高卒でドラッグストアの社員を目指す
  2. 高卒で就活し社員を目指す
  3. 通信等の大学を卒業し大卒でドラッグストアの社員をめざす
  4. 大卒の時点で他の企業への就職を目指す

が目標になってくると思います。

自分が勤めているドラッグストアでは社員として働いている人に高卒で入った人、

大学中退して高卒のままバイトでやっていて社員登用された社員さんはゴロゴロいます。

大卒は今後有利に働くのは確かですが、ドラッグストアの社員を目指すのであればあまり大卒のこだわりはなくてもいいのかなと現状思っています。

最後に

現状薬学部をやめてよかったか?と聞かれるとまだ「やめてよかった」と思えます。

自分より前に入学した友達がまだ4年生をやっていると聞いてしまうと、彼らはこれから4年から5年に上がる試験、卒論、卒業試験、国試を乗り越えて歳は30手前になるのか…と思ってしまいます。

ただ国家資格は一生ものなのであと数年後彼らが資格を掴み取ったあと自分がどう思うかはまだ想像できません。

あえて自分が処方箋受付のないドラッグストア=薬剤師がいない店舗を選んだのは、薬剤師を見てしまうと昔の夢を思い出して後悔してしまうかな、というのはありました。

中退した自分の選択を後悔はしていませんが、おそらく人生のどこかでやっぱりあの時続けていれば、と思う時がくると思います。

後悔しない人生なんてないですしね。

順調に高校は進学校に進み、夢に向かって薬学部にやっとの思いで入学、親に散々苦労をかけて結局退学してしまって、ずっと死にたいと思っていました。

でもいざその世界から逃げてみると、まだやり直しがきく年齢であることに気づき、その時の自分ができることを色々やってみて、

現状なんだかんだ楽しいな、と思えるようになりました。

登録販売者として働くことも大変なことが多いですが、いきいきとやれていると思っています。

登録販売者を目指した時自分は「他の登録販売者よりも作用機序とかに詳しい販売者になろう」という理想像を作って始めましたが、今もそれは変わらず、

元薬学生というのをいかに活かせるかを考えながら日々勉強しています。

これから退学を選ぶ人も、やっぱり続けようと思う人も、

全ては無駄にならないということを心の片隅に置いておいて欲しいです。

それではまた登録販売者の手続きについてや通信制大学の大変さなどの記事を上げていきたいと思いますのでまた次回お会いいたしましょう!

追記

薬学部シリーズにお問い合わせをくださった大学生のD様、ありがとうございます。

返信を送らせていただいたのですが、システムのエラーなのかメールアドレスの間違いなのかエラーメッセージが何度も届いてしまい送れませんでしたので記事にて失礼致します。せっかく送ってくれたのにごめんなさい。

もしD様のメールアドレスが間違っていたら再送致しますので(記事とほぼ内容は同じですが)確認のほどお願いできたらと思います。