6年制薬学部に4年間通って中退した私が薬学部を目指す高校生に伝えたいこと
こんにちは。ゲストのウニ二郎です。今日はこの時期薬学部に行こうと決めた高校生や浪人を検討している高校生に、実際1年浪人して薬学部に進学し1年留年して結局体を壊して中退して何も残らなかった私から伝えたいことを書いていこうと思います
1.どういう人が薬学部に向いているの?
●大学生を大学生として楽しむつもりがない人
薬学部はキャッキャする大学生とは天と地の差です。ブラック企業の社員に近いと思います。
サークルもありますが短科大ですとほぼほぼ機能していないと思ってもらっていいです。
活動しているとしても1年生中心です。
当たり前のように月から土まで授業があり、2学年からは午前中が講義、午後から実習、20時過ぎに帰宅してそこから実習の復習と予習をします レポートが実習を行う週の最後の日に提出の場合はレポートも並行して行います
それをやりながら講義の試験勉強もしなければならず、実習に重きを置きすぎると講義の単位を落として留年します
単位を自分で組み立てるなんてこともないので、通学の一般的な高校カリキュラムから大学に入るとほぼほぼ自由度がなくて変わらないな、という感じだと思います。
他大学の友達が文化祭を楽しんでいたりなにか自分の研究に打ち込んでいたりすることに妬ましく思わない人がオススメです。
●本当に薬が好きな人、化学が好きな人
化学が得意な人は学年が上がる毎に有利になります
元々苦手な人ほど置いていかれて出来なくなって終わります。
化学が苦手だけど薬について学びたいから…という人は本当に心して入学してください
●親からの援助が期待でき、バイトをする必要がない人
一年生はまだ大丈夫ですが二年生からは実習が始まるので本当に忙しいです。バイトなんて始めたら普通に留年します。
食費や賃料をバイトで賄っていた友達は留年しました
バイト先でも休憩時間には必死に勉強してたみたいですが現実は厳しいです
●体調管理ができる人
大学に入って一人暮らしを始める人も多いと思います。
そのため栄養の偏りがある上にハードなスケジュールで体調を崩しては元も子もないです。
実習は1日でも休むと単位は貰えないし、その年の実習を落とした場合即留年となります
私は元々とある疾患があり体力はなかったのですが最後の方で原因不明のぶっ倒れを起こして怖くなって薬学部から逃げました
血便を垂れ流しながらストレートで頑張っていた友達は元気にしているでしょうか
2.薬学部の大学選びはどうしたらいい?
偏差値の高い大学に受かるのがステータスと思われがちですが、
薬学部にこだわるならば、大学の偏差値はほぼほぼ関係ありません。逆に偏差値が高い大学のほうが単位をもらいにくい説があります
結局は国家試験に受かりにでもしたらどこの大学卒かどうかなんて全く気にされません。(先輩談)
大学の偏差値より、卒業率と国家試験合格率を絶対に調べてください
余裕があれば6年前に入学した生徒が国家試験を受けている確率が何%かを見てください
私が通っていた大学は、国家試験の合格率を上げるために卒業試験の難易度を上げて、そもそも国家試験を受けさせないようにして少しでも合格率を上げていました。
自分の4つ上の代では卒業試験の合格率が6割を切っていたと。これを意味するのは6年間勉強を頑張っても6年生の最後で卒業できず、1年間無駄に卒業試験のために勉強をしなくてはならないということです
仮に卒業試験が翌年にうまくいって国家試験がダメだった場合も同様に1年加算されます。
知り合いの先輩は卒業試験に受かるも3年間国家試験が受からず登録販売者の資格のままドラストで働いていました。
国公立の薬学部に受かるような人はそのままストレートで6年卒業できることも多くなると思いますが(それでもストレートで卒業し合格する率は高くはない)
薬学部=留年は覚悟の上で挑んだほうがいいと思います。講義をサボっていなくてもついていけなくなるとあとは一瞬なので
また、大学によっては教授の意地悪によって非常に単位が取りにくい科目があります
例えば、他の科目が合格点を取れていても60台だと薬学部に適していないとみなされその科目を59点にして不可にするだとか
「当てはまるもの全て選べ」で違うものを選んだ瞬間に-20点されるだとか
実際にあった被害です
人の命を預かる学部なんだから当然と言われれば当然ですが、2学年のたった半期の科目でそこまで意地悪するのは異常だと思います
こういった理不尽にも耐えられる人だけが薬学部を受験するべきだと思います
さいごに
ここまで書くと本当に薬学部に行ってもいいのかな…と思う人も出てくると思います
試験に合格してしまえすればもちろん給料はいいし、再就職も簡単、死ぬまで自分の役に立ってくれる免許が取得できるのはとても強いことです
ただ、本当に険しい道のりです
正直人のためになりたいとかなら別の職業でも全然なれるものだと思っています
薬が本当に好きで、作用を知って、人に役立てたい、そんな志をずっと持ち続けられる、そんな人だけが最終的に栄光を手にできるんだと思います
未来の薬剤師に期待しています。
浅い知識ですが質問がある方はお問い合わせにて質問を受け付けていますので是非どうぞ!
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